次世代型組織づくりのすすめ(セムコスタイル,Teal型組織,ホラクラシー,サーバントリーダーシップ)

ホラクラシー経営、Teal型組織、サーバントリーダシップ、ネットワーク型組織、ノマドワークスタイル。近年、このような次世代型の会社組織がじょじょに台頭し、組織変革コンサルを手がける当社でも次世代型の「びりかん式経営」を実践しています。このブログではそのノウハウをご紹介。

2010年02月

残心

いろんな会社を見ていると、たまに成長が止まっている人が存在する。その止まり方は人によってそれぞれで、部分的に止まっている人もいれば、全体的に止まっている人もいる。私自身も例外ではなく、なるべく自分を客観的に見ているつもりではあるものの、恐らくどこかで自分の成長を止めてしまっている所があるだろう。

さて、この成長停止は、内容こそ人によって違うものの、止まっている原因そのものは、どうも共通しているように思う。

では、その原因とは何か? それは"断定"ではないかと思う。どんな物事であっても断定した瞬間、人はその事についての探求をやめてしまう。

たとえば、多くの経営ノウハウで良く書いてある"経営は数字"という言葉。たしかに企業経営にとって数字はとても大切なものであるのだが、ここで「経営は数字なんだ!」と言いきってしまうと、もはやそれ以上に考えなくなる。近しい言葉で、「会社は拡大が必須」とか「リスクをとらないとベンチャーじゃない」なんかも同じだろう。そういった物事を断定して信念として強く持っている経営者は非常に多いが、有る意味で彼らはその部分において自らの成長(=探求)を止めてしまっている。

この断定の力の恐い所は、善悪に関係がないところで、例えば「この世の真理は愛だ」というすばらしい信念でさえ、これを言い切ってしまうと成長が止まるところにある。ほかにも、「人殺しは悪いことだ。」「戦争はやってはいけない」なども含まれる。

こういう話をすると、困惑する人が多い。何一つ断定してはいけないと言うと人はとても不安になるようだ。どんなに強い人でも、よりどころを失っては生きてはいけないのかもしれない。しかし、もし常に自分を成長させつづけたいのなら、信念にすがって生きていてはいけない。断定し、思考を止めた瞬間から停滞は始まるのだから。

とはいえ、信念なしで生きれない人が多いのもまた事実。では、信念を持ったままそれでも成長を止めないようにするにはどうしたらよいのか?

日本の武道には残心という言葉があるが、まさにこれがそれを現しているように思う。つまり、断定しつつも、常にその信念が「本当にそうなのか?」と考え続ける心を一部残しておく。こうすることで、信念を持ちつつも断定せずに成長(=探求)し続けることが可能となる。

知人に聞いた話だが、そのような探求の大切さを説く分野のとある組織コンサルタントは、人に何かを質問されたとき、常に前提として「あくまで現時点での考え(=答え)だが・・・」という言葉を必ずつけるそうだ。まさに残心である。

願わくば私も、死ぬまで探求し続ける姿勢を貫きたい。成長の喜びは、人生の大切な宝物、神様の贈り物なのだから。

誕生日プレゼント

先日、妻の誕生日祝いを兼ねて家族で温泉旅行にいった時のこと。

一泊した翌朝、旅館で3人の子供達が妻の誕生日を祝ってくれた。長女(7歳)が前々から準備していた誕生日会のプログラムをよみあげる。

子供達は、こっそりプレゼントを用意していた。

妻がプレゼントの袋を明けると、そこにはかわいいキーホルダーが入っていた。

そのキーホルダーは先日、妻と子供達がデパートに買い物に行った時に娘が購入したものだった。

その時、自分宛のプレゼントとは知らない妻は、長女が最近すぐにお金を使うので「いいかげん無駄遣いはやめなさい!」と叱った。娘はその時、一言も反論せずに「ごめんなさい」と謝ったそうだ。

それが自分宛のプレゼントだと知った妻は、思わずポロポロと涙を流した。娘はうれしそうに笑っていた。僕も思わずもらい泣きしてしまいそうだった。

今回は家族でとてもいい誕生日祝いができた。たった数百円のキーホルダーは、恐らく僕らの家族にとって10カラットのダイヤよりも価値がある。

旅館の外は大雪が降っていて凍るほど寒いが、心はあったかな幸せに包まれた。
組織変革コンサルタント 信國 大輔
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