次世代型組織づくりのすすめ(セムコスタイル,Teal型組織,ホラクラシー,サーバントリーダーシップ)

ホラクラシー経営、Teal型組織、サーバントリーダシップ、ネットワーク型組織、ノマドワークスタイル。近年、このような次世代型の会社組織がじょじょに台頭し、組織変革コンサルを手がける当社でも次世代型の「びりかん式経営」を実践しています。このブログではそのノウハウをご紹介。

2012年04月

あらゆる問題を我々の内側に

最近、「シングルマザー」と「障害を抱えるお子さんを持つ人」がびりかんに入社したんですが、今までそれらの問題が我々の外にあった(と感じていた)のに、今は我々の内側にリアルに存在している感じがします。

恐らく、他人でなく「仲間」の問題になったから、いろいろ試行錯誤してうまくやれる方向性を、各社員がそれぞれの貢献できる範囲で考え、行動し始めているのかもしれません。それも誰も強制されることなく自然に・・・。

たとえば客先の打ち合わせに「子ども同伴で行っていいか?」と営業マンが調整したり、社内会議や飲み会に子どもの参加を認めたり。。

このような社内の動きを見て、世の中にあるさまざまな問題(過疎化とか原発とか)を解決する大きなカギは、全人類がそれぞれを一人残らず「仲間」としてとらえられるかだと私は最近思い始めています。

全ての問題が我々の内側にありさえすれば、我々は積極的に改善し続けようとするのではないでしょうか。

ただ、「仲間を助けたい」という純粋な想いの元に、世界のありとあらゆる問題が見事なまでに効率的に、そして同時多発的に、我々によって解決され続けていく未来が、今目の前で花開こうとしていると私は根拠なく確信しています。

自分で選択するということ

「やりたいことをやる。やりたくないことはやらない。」 

びりかんで大事にしている考え方の1つです。この言葉だけ聞くと​単にわがまま集団のように感じるかもしれません。もちろん、この​言葉のうわっつらだけを捕えて、何も考えずにやりたいことをやる​だけなら確かにそうなるかもしれませんね。なので、これを本当の​意味で実践するには対話と探究が大切です。
 
やったときに周りにどういう影響がでるか? 何を失うか? 何を​得るか? その選択におけるメリットだけでなくデメリットも自分​の責任として受け止められるか? それら全てを見つめなおして、​それが本当にやりたいことなのか? あるいは本当にやりたくない​ことなのか?

そういった対話と探究を繰り返しながら、本当の意味でのやりたい​こととやりたくないことを見つけていきます。そうすると、本当は​嫌なんだけどやりたい事も出てきますし、本当は楽しいんだけどや​りたくない事もあります。

何事も自分で選択するというのは実は大変なことなのです。その選​択の全てに自分の責任がつきまといますから。。しかし、その大変​さを受け入れてでも自分で選択し続けることが、私は人間として自​然で幸せな生き方だと信じています。

1,000回対話する覚悟

「ビジョンがなかなか浸透しない。」
「想いが伝わらない。」
「いまいち自分の考えを理解してもらえない。」

そういった言葉は、いろんな会社の経営者あるいはスタッフからよく耳にします。夫婦間でもありますね。しかし、よくよく聞いてみると、そのように嘆いている人の多くは、実は対話量が単純に少なすぎるというケースであるように思います。

たとえば、経営者であれば、本人は伝えているつもりのようですが、年に数回程度の全体朝礼でビジョンを少し話す程度だったり、下手すると「ホームページに書いてあるから読めばいいだけなのに・・・」と思っていたり。社員間でも、「一度前に説明した。」とか、「資料に書いてある」とか。。

多くの人が十分と考えている対話量と、本来効果を発揮するために必要な対話量に大きな差があるように思います。

では、どれぐらいの対話量が必要なのか?

私は、もし本当に想いを伝えたければ、そして自分を理解してほしければ、「同じような内容について最低1,000回の対話と探究を繰り返す覚悟」が必要なのではないかと思います。

自社の例で言うと、いまでこそ多少なりとも「びりかん」が何を目指していて、それがどういう未来を創造するかについて、ほとんどのスタッフは共感してくれて、いろんな場面で自発的に動いてくれていますが、このような状態を作り出すために、それはもう徹底的に対話をし続けました。

毎月1回の丸一日研修は、もう1年以上も続けています。スタッフから「多すぎるのでは?」という声があがっても、愚直にペアインタビューやダイアログを何度も何度も繰り返しました。もちろん研修の場だけにとどまらず、打ち合わせの合間や、飲み屋や、電話やメールでのやりとりや、社内SNSで、とにかく愚直に対話し続けました。

自由と責任とはなにか?
多様性とはなにか?
幸せとは何か?
なぜ対話するのか?
相互理解とはなにか? 常識とはなにか?
どういう働き方が我々にとって幸せなのか?
このルールは本当に我々に必要か?
我々はなんのために集まっているのか?
理想の未来とはなにか?
その事業は儲かるのか? そして楽しいのか? 我々がやる意味は?
人間はなぜ飽きるのか?

根本的な話から、目先の細かい話まで、疑問やすりあわせが必要な場合は、とにかく対話しました。

面白いことに、ありとあらゆるテーマについて対話と探究を繰り返していくと、いろんなことがつながっていることに多くのスタッフは気づきはじめました。そして、対話を続ければ続けるほど、そのつながりはより複雑になってみんなの頭の中に自然と構築されていき、いつしか我々は、非常に高度な対話と探究ができる組織へと変貌していったのです。

おそらく我々はまだまだ進化し続けます。
我々が対話をやめない限り・・・。

これからも、1,000回、10,000回、1億回の対話と探究を愚直に続けていくつもりです。
世の中のありとあらゆる答えは、その中に眠っているのだから。。。


組織変革コンサルタント 信國 大輔
記事検索
記事検索
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード