実際に身近な友人であった話です。

みんなで３泊４日の旅行に行こうという話になった際に、
その友人から出た言葉は、

「旅行で有給申請なんて無理っす！（＞_＜）」

というものでした。

「忙しい中で自分だけ有給使って旅行行くなんて、
　そんなワガママ許されるはずがない。」

と言うのです。

で、その時はどうなったかというと、
仲間内でその友人をたぶらかして（笑）
どうにかこうにか理由をつけて有給を取らせました。

ところが、本人が思っていたよりも
あっさり有給が承認されてしまい、
今ではすっかり、定期的に旅行を楽しむ遊び人です。（笑）

では、その友人が仕事をいい加減にやるようになったか
というとむしろその逆で、

「有給とって旅行させてもらってんだから、
　それ以外の日は積極的にがんばろう！」

と、仕事に前向きになり、
前よりはるかに楽しそうに働いています。


ちなみに、有給をとることにビビりまくっていた
その友人は最初の旅行の際、「法事」とウソをついて
申請していたため、旅行中に、

「んじゃこの写真、みんなをタグ付けしてアップ
　しとくね！（にやり）」

とわざと言って、

「ぎゃーーー！やめてーーー！ばれるー！！」

というのを何度も繰り返して、みんなでいぢり倒しました。（笑）

この修行（？）おかげでその後その友人はウソをつかず、
ちゃんと「旅行に行く」という理由で有給申請するようになり、
ますますワガママで仕事に積極的な人になりました。(^ ^)

・・・。

ええ。最初から狙い通りです。

決して、いぢっておちょくって
S心を満たしていたわけではありません。（きっぱり）

（ああ、楽しかった。♪(´ε｀ )）


さて・・・

この話はとても典型的ですが、
このような感じで有給以外にもいろんな希望を、

「そんなワガママは許されない。」

といって飲み込んでる人は結構いると思います。

確かにワガママを言ってみたときに、
怒られたり、失望されたりすることもあったりするので、
初めから言わないようにしておくという気持ちも
わからなくはありません。


ところが、これを続けていると
先ほどの話とは逆のサイクルを回すことになります。

（１）ワガママを我慢する。

（２）ストレスがたまる。ヤル気が減少する。

（３）仕事への積極性・活力が奪われる。

（４）仕事の成果に影響し、会社や上司からの評価が下がる。
　　　
（５）評価が低いのでさらにワガママを言いづらくなる。
　　　（１）にもどる。


これって、会社としても生産性が低下してますから
むしろlose-loseの関係ですよね。

でも残念ながら、この構造はかなり多くの会社で見られます。

こうやって若い頃ワガママを我慢して過ごした人は、
部下のワガママを許せない上司になりやすいですから、
さらに組織ぐるみでこの悪循環を回すことになります。


どう思いますか？
とても馬鹿げてますよね？

なにせ誰も幸せになってないんです、これ。

あなたも、上司も、会社も・・・。

誰か一人だけが悪いわけではありません。
あなたも含めて、みんなでこの構造を作り上げています。

それが本当の真実です。

そのままその構造を担っていきますか？



もし、これが嫌だとしたら、あなたにもできることがあります。

ポイントは２つです。


１つめは、まず「ワガママは許されない」という思い込みを
捨てること。

実は、この思い込みは会社だけで身に着いたのではなく、
僕らが子供だった頃に親から言われ続けてきた言葉で、
この呪縛は強力です。

僕らは無意識に小さい頃の記憶が蘇ってきてワガママを禁じようとします。

でも、どうぞ勇気を持って捨ててみてください。
本当はもう、あなたは子供ではありませんから。

責任をもって、自分のワガママ（意見）を言える大人に
今日からなってみませんか？


そして、２つめは感謝すること。

ワガママを聞き入れてもらえたことに感謝し、
それに報いるために仕事に真剣に取り組みましょう。

あなたがここで感謝を忘れると、
また悪循環の構図に戻ってしまいます。

この２つめはかなり重要で、
この感謝の気持ちとそれに伴う行動があると、
あなたのワガママを許した上司は報われやすくなります。

「ほぉ。あいつは有給とったり、仕事の選択にワガママ言うけど
　でも、それを聞いてやると、ほんとに一生懸命働くなぁ。」

という感じですね。

冒頭にご紹介した友人も、
仕事は楽しみながら前向きに取り組んでいるので、
いろいろワガママ言ってるにもかかわらず、
上司評価は高く、この間は優秀社員賞みたいなものを
もらってました。(^ ^)


以上の２つです。


もしあなたが楽しく働きたいのだとしたら、
ぜひトライしてみてくださいね。

まずはあなたの一歩が、この巨大な構造（システム）を
逆回転させるきっかけになるかもしれません。

まるでPRGの勇者のように。

そう、実はみんな勇者なのだと思います、本当は。

無力な人は一人もいません。

あなたにできることは必ずあります。

あなたの勇気がそれを実現します。

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